塗装工事を行う際に注意しなければいけないのが塗料です。しかし、一般の人にはよく分かりませんよね。そこでタカハシ美装が、はじめての方でもわかりやすく、楽しく塗料の説明をいたしましょう♪
外壁塗料の種類について
外壁塗装の塗料には、大きく分けて2種類の塗料があります。『下塗り塗料』と『上塗り塗料』です。
それぞれについて、説明をいたしましょう。
下塗り塗料
下塗りは、下地の細かいクラックなど埋めたり、化学反応を起こし下地に良く密着する効果があります。下塗り塗料は、下地の壁材によって変わりますので、順番にご説明いたします。
・サイディング壁
こちらが窯業系サイディング壁です。基本的に特殊エポキシ樹脂を使用します。サイディングの旧塗膜に対して強固に付着することで長持ちを実現することができるのです。


・モルタル壁
こちらはモルタル壁です。モルタルは水分を吸収するので、吸い込み防止として浸透性プライマー(シーラー)を使用します。


・ALC(コンクリート打ち放し壁)
こちらがALC壁です。ALC壁は、地震などの揺れでひび割れなどが入りやすくいことが特徴です。以下の下塗り塗料を使用すれば、巣穴などをカバーすると共に、ひび割れ追従性を発揮し、耐久性を伸ばすことができます。


・金属(トタン・ガルバニウムの壁)
金属は錆びやすいので、金属の腐食防ぐ効果のある錆止め材を使用します。今の塗料は進化しているので、錆止め材はプライマー効果もあります。


・木の壁

木部には木部専用下地調整剤を使用します。木部専用下地調整剤は肉持ちがよく、木目止めにも有効です。レオロジーコントロールによる塗りやすい粘性を実現し、作業効果を向上させます。
木部塗装は、2つの塗装方法があります。一つ目が、ペンキをを塗って色そのものを変える方法です。ただし、一度ペンキを塗ってしまうと、2回目以降の塗装もペンキしか塗れない状態となってしまいます。色を付けたい方におすすめです。

二つ目が、オイルステインを塗る方法です。これは、木の風合いを残した塗装方法になります。理想は、1年に1回塗装することですが、最低でも3年に1回は塗装工事が必要です。ウッド調が好きな方はおすすめです。

・スレート屋根(コロニヤル・カラーベスト)
スレート屋根とは、日本でも一番使用されている屋根材になります。一般的な塗装方法は、浸透性のある下塗り(シーラー)を1回塗布したのち、上塗り材を塗装していきます。 ただし、屋根の傷み具合が大きいと下塗り工程が一回だけでは、不十分な場合があります。それらのリスクを避けるために、当店では、密着性の下塗り材を使用します。よって、光沢度も高くて、長持ちする屋根塗装ができるのです。


上塗り塗料
上塗り塗料は、耐候性(どれくらいの長持ちを期待するか)と機能性(断熱・光沢・等)で分類されいます。それぞれ、特長がありますので、順番に見ていきましょう。
無機ハイブリッド塗料

無機物は紫外線などにさらされても劣化が起こりにくいという性質を持っており、無機物自体は半永久的な耐久性を持っています。無機物を100%使用して塗料を作ることができれば、半永久的な寿命を持つ塗料を作ることも可能ですが、実際にはそれでは固すぎて塗料として使用することができないので、無機物の耐久性を活かしつつ、有機物を混ぜて作った塗料が無機塗料です。無機塗料とは、セラミックやケイ素などの無機物を主成分としており、寿命が長く、他の塗料と比較しても高い耐候性を誇る塗料です。この性質を塗料に取り入れたことで、外壁用塗料の1番の課題であった「紫外線による塗膜の劣化」を解決。15年以上の耐候性を実現しています。
フッソ系塗料
フッ素塗料とは、主成分の樹脂がフッ素系の塗料になります。フッ素が持つ【非粘着性】【耐摩耗性】【難燃性】を利用し、塗料の耐用性をより長く保持する塗料になります。これはフライパンなどにも使われていて、焦げを付けずキレイな状態を保ち塗膜の寿命を高める性質を持っています。アクリル系塗料やシリコン系塗料よりも高い機能性効果があり、寿命の長い塗膜を作ることができます。ですので、六本木ヒルズや東京スカイツリーなどといった、メンテナンスが大変な大きな建物によく使われています。

シリコン塗料

シリコン塗料とはシリコン樹脂を主成分とした塗料で、外壁や屋根に使われる塗料のなかで、耐用年数・価格と総合的に見てバランスがよく最も多く使われている塗料です。塗料の主成分が合成樹脂で、その樹脂にシリコンが含まれている塗料のことです。外壁塗装でもっとも使われている塗料で、水に馴染む「親水性」という性質を持っているため塗膜の表面に汚れがつきにくい特徴があります。アクリル塗料やウレタン塗料と比べると塗料の単価は上がりますが、汚れに強いのが一番の魅力です。
断熱塗料

遮熱塗料で施工すると、熱によるひび割れなどを防ぐことができます。なぜなら、表面の温度が下げられる効果で、熱による影響を減らせるためです。お家の劣化は雨水や紫外線だけでなく、太陽光に含まれる熱も原因の一つです。断熱塗料で施工すると、外からの熱を伝わりにくくし、室内の熱を外に逃がしにくくしてくれるので冷暖房が効きやすくなります。夏も冬も快適な環境を作りたい方にオススメです。塗料によっては断熱効果以外の機能も持っています。遮音・消臭機能などでさらに快適な環境作りをしたい方にオススメです。
以上が、外壁塗装の塗料の説明となります。ただし、タカハシ美装では、お客様は塗料については細かな点までご理解くださらなくて良いかと思っています。(時代によっても変わりますし、メーカーごとにそれぞれ訴求していることが違いますし、また施工店ごとに自分たちの主張が違いますので。。。)
大枠だけご理解していただくことができたら、あとは、私たちタカハシ美装に安心してお任せくださいね。